第71回正倉院展の日程やチケット値段・前売り券発売日は?鳥毛立女屏風の解説も

第71回正倉院展について紹介します。
今年も、正倉院展の詳細が発表されましたね。
今年は、新天皇即位ということで奈良県だけでなく東京都でも開催されますね。
- 正倉院展について簡単に紹介します。
- 開催日程はいつなのか?奈良と東京で開催日がちがうよ。
- 値段や前売り券の発売は?
- 今年の目玉、鳥毛立女屏風について簡単に解説します。
目次
正倉院とは?
奈良県奈良市にあります。東大寺大仏殿から北北西の方角にあり、校倉造(あぜくらづくり)で大規模な高床式倉庫になっています。元は東大寺の正倉(倉庫)でした。
光明皇太后が夫である聖武天皇が亡くなった後(49日の法要後)に、天皇の愛用品の約650点、及び60種の薬物を東大寺の廬舎那仏(大仏)に奉献したのが始まりです。
聖武天皇・光明皇后ゆかりの品をはじめ、天平時代を中心とした多数のお宝・奈良時代の代表するお宝が、
(古文書、服飾品、調度品、楽器など)約9000点も保管されています。
1998年に「古都奈良の文化財」の一部としてユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されています。
毎年、その中から何点かが選ばれて正倉院展で公開されています。
一度、正倉院展に訪れたことがありますが、いろいろあって勉強になりました。目玉な素晴らしいお宝から、
当時の布製品やだいぶ時代を感じるもの、税金を納めた帳簿みたいなものもあったり後は香木があり、ここの部分は誰がとって使ったとか書いていてそんなことまで記録が残っているんやと不思議におもいました。
開催日・場所・値段・前売り券情報・アクセス方法
奈良県編
開催日 10月26日~11月14日(例年より3日長い)
開催場所 奈良市の奈良国立博物館
開館時間 午前9時~午後6時
※金曜日、土曜日、日曜日、祝日(10月26日・27日、11月1日・2日・3日・4日・8日・9日・10日)は午後8時まで
※入館は閉館の30分前まで
観覧料金 | 当日 | 前売・団体 | オータム レイト |
一般 | 1,100円 | 1,000円 | 800円 |
高校生 大学生 |
700円 | 600円 | 500円 |
小学生 中学生 |
400円 | 300円 | 200円 |
親子ペア | 1,100円 (前売) |
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セット券 | 2,500円 | 2,300円 (前売) |
前売り券 前売券の販売は、7月19日(金)から10月25日(金)
プレイガイド、コンビニエンスストア(一部)等にて販売いたします。
ローソンチケット
アクセス方法
奈良市登大路町50番地
近鉄奈良駅下車 登大路を東へ徒歩約15分
JR奈良駅または近鉄奈良駅から市内循環バス外回り「氷室神社・国立博物館」バス停下車すぐ
東京都編
開催日
前期 10月14日~11月4日
後期 11月6日~11月24日
開催場所 東京国立博物館(東京・上野)
開館時間 9:30~17:00(入館は閉館の30分前まで)
(ただし、会期中の金曜・土曜、11月3日(日・祝)、11月4日(月・休)は21:00まで開館)
休館日 月曜日、11月5日(火)(ただし10月14日(月・祝)と11月4日(月・休)は開館)
観覧料金
観覧料金 | 当日 | 前売り | 20名以上の団体料金 |
一般 | 1,700円 | 1,500円 | 1,400円 |
大学生 | 1,100円 | 900円 | 800円 |
高校生 | 700円 | 500円 | 400円 |
中学生以下無料 |
前売り券 7月19日~10月13日まで
(1)前期+後期チケット
前売一般 2,800円(税込)
販売期間 7月19日(金)~9月19日(木)(2)「御即位記念 第71回 正倉院展」+御即位記念特別展「正倉院の世界」セット券前売一般 2,300円(税込)
販売期間 7月19日(金)~10月13日(日)当日一般 2,500円(税込)
販売期間 10月14日(月・祝)~11月13日(水)(3)図録・音声ガイド セット券
前売一般 4,500円(税込)
販売期間 7月19日(金)~10月13日(日)
発売場所
アクセス方法
東京都台東区上野公園13−9
JR上野駅公園口・鶯谷駅南口 徒歩10分
東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅、千代田線根津駅 徒歩15分
京成電鉄京成上野駅 徒歩15分
正倉院の世界―皇室がまもり伝えた美―
正倉院の世界―皇室がまもり伝えた美をテーマに東京では前期・後期別れて開催されます。
東京国立博物館が所管している「法隆寺献納宝物」など計約110件が展示されます。
《平螺鈿背八角鏡》唐時代・8世紀 正倉院宝物[後期展示]
《国宝 竜首水瓶》飛鳥時代・7世紀 東京国立博物館(法隆寺献納宝物)[後期展示]
《螺鈿紫檀五絃琵琶》唐時代・8世紀 正倉院宝物[前期展示]
《白瑠璃碗》ササン朝ペルシア・6世紀 正倉院宝物[後期展示]
《紺夾纈絁几褥》奈良時代・8世紀 正倉院宝物[後期展示]
前期に展示される正倉院宝物である「螺鈿紫檀五絃琵琶(らでんしたんのごげんびわ)」は、インド起源の五絃琵琶として唯一現存する楽器です。
ラクダに乗って琵琶を奏でる人物がバチ受け部分にあしらわれています。
今年は東京でも行われるということで、沢山の人が訪れそうですね。普段見れないものも多く展示されます。
9000点もある中から毎年展示されますが、何十年ぶりに公開されるものや初めて公開されるものもあるかと思います。自分が生きている間に公開されることのないお宝もきっとあるはずです。
興味がある方は、是非一度見に行かれてみてはいかがでしょうか?
鳥毛立女屏風について簡単に解説

20年ぶりに全6扇を一堂に展示されます。絵の名前の由来は羽毛を貼っていた事からきています。また樹下美人図ともよばれています。樹下にたたずむ唐の衣装を着た女性が描かれています。
華やかな天平文化の代表といってもいい程の名宝です。
作者は、不明で天平勝宝8年(756年)東大寺献物帳により聖武天皇の愛用品でだったことがわかっています。さらに一扇の下貼紙に天平勝宝4年と書かれていることから、数少ない奈良朝絵画の作品としてとても貴重です。
東大寺献物帳には「六扇」と記載されています、しかし現在はバラバラになっていて本当の順序がわかっていません。
顔と手を除いた部分に鳥の羽を張り付けていたのですが、現在は羽は剥がれ落ちてしまっているので下絵の線がみえています。わずかに残る羽毛から日本産のヤマドリの羽毛といわれています。
奈良時代に描かれたえが1200年以上たった今でも見られるなんて、とても貴重ですね。
実際の並びはわからなくなっていますし、名前の由来の羽もはがれ落ちているのは仕方のないですが、下絵でも綺麗に残っているのが個人的には凄いことなんやろうなって思います。
その他の出展物
皇室にゆかりの深いもの展示されます、その一つ「赤漆文欟木御厨子」は飛鳥時代の天武天皇から代々受け継がれたきた扉付きの置き棚です。
他にも「礼服御冠残欠」は、鳳凰や植物をかたどられた冠の飾りは、752年の東大寺大仏開眼会で聖武天皇や光明皇后が着用した可能性がある冠です。
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まとめ
何年か前に一度見に行ったことがありますが、平日にも関わらず90分以上入るのに並んだ記憶があります。10月とはいえけっこう日差しが強く暑かったです。
中に入ってもその年の目玉、行ったときは琵琶だったのですが、それをまじかで見るためにまた中で並ぶ。
見学する時間より並んでいる方が長かった思い出があります。
また、ツアーできている人たちは並ばず違う入口から入ってるのをみて、時間制限とかあるけど並ばずすむならツアーもいいなと…。
でも、並んでみた甲斐あって感動はひとしおでした。やはり見た目が華やかなものやいかにもお宝みたいなものには人だかりができていましたね。
ちょっと地味めな木簡や帳簿みたいなものは案外すいていました。自分が行った日はそんな感じでした。
いにしえの文化に触れられるのも、光明皇太后が聖武天皇を思う気持ちがあったからこそだとおもいます。令和になったこの時代まで残り更に後世へと繋げていってほしいですね。
では、今回はこのへんで。ありがとうございました。
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